日本政策金融公庫からの融資に限らず融資の際には保証人を求められることが
多くあります。
保証人にはとても簡単になることができます。もちろん金融機関によって
保証人要件がありますが、そうではなくて保証人になることの意味を
理解しないままでも保証人になること、なってしまうことは簡単なのです。
保証人には、保証人、連帯保証人の区別がありますが、
いずれも最終的な責任は債務者の肩代わりに債務を支払うということに尽きます。
自分が借りたわけでもないのにとても重い責任があることに保証人になったあとで
気付いても後の祭りです。
簡単に保証人になってしまう理由はどこにあるのでしょうか。
1.借入をしたい債務者は、保証人になって欲しい
2.保証人・債務者ともに保証人の法律的な意味を理解していない
3.保証人・債務者ともに判子を押すだけでと思っている
4.自己破産した保証人の事例などを知らない
このようなことがあまりに多く社会問題になっているので民法の改正も取り沙汰されています。
他方で、抵当権などの物上保証の場合には、担保設定をした物(不動産)の価値限りの
保証なので通常の保証人よりは危険が低くなります。
土地や建物は競売されることはあっても、その他の預貯金などは引き当て財産にはなりません。
結果、保証人の責任を理由とする自己破産も免れます。
保証人の意味を理解することは、その後事業をされる方の身を護るための
基礎的な素養としても当然身につけてもらいたいものです。